ローシャ探偵所(本編)

 剣と魔法と魔物のはびこるファンタジーな世界で『探偵』という奇怪な仕事に魅入られた魔術師、カルメ。
 彼は本業である魔法研究者としての仕事の傍ら、『ローシャ探偵所』という事務所を設立した。
 従弟の騎士学校生イオニアを助手に迎え入れて準備は万端……だったものの、悲しいかな、この世界において探偵という職業は全くと言っていいほど世間に認知されていなかったのである。

 そんなわけでしばらくは開店休業状態の探偵所だったが、ある日郵便受けに一通の不審な手紙が入っており……

 魔法ファンタジー×探偵ものを目指してます。

 

簡単な世界観&キャラ紹介。一話のみでさくっと読めます。

 

 そんなわけでしばらくは開店休業状態の探偵所だったが、ある日郵便受けに一通の手紙が入っていた。封筒には差出人の名前も切手も、消印も付いていない。
 中に入っていた便箋には、ただ『明日の明朝お伺いします』と書かれているだけ。不審な手紙に興味をそそられたカルメ達は、コーヒー片手にまだ見ぬ来訪者を待つことにした。

 

 ある日カルメ達は、恋人に渡す婚約指輪を見繕ってほしいという依頼を受ける。
 宝石魔法のうんちくを垂れつつ無事に依頼をこなしたカルメだったが、翌日の朝に思いもよらない問題が運び込まれてきた。

 

 探偵所から少し離れて、勇者の国として有名なケンドル王国に来たカルメ達。
 カルメの故郷でもあるその国では、現在博物館にて『魔王展』という特別展が催されているらしい。彼の帰省にくっついてきたイオニアとコンレイはそれに興味津々。
 さっそく博物館に出向いたものの、彼らを出迎えたのは『本日臨時休館』という貼り紙の文字と、物騒な事件の知らせであった。